3月8日 田辺茂範「明日本番」(最終回)
訳あって最終回は僕が。
エッヘに楽屋を占領された為、ロリータ男爵は劇場近くの公民館が楽屋兼待機場所となった。
開演前、ここで衣装を着て劇場へと向かう。衣装替えのある者はここまで戻って来て衣装を着替える。南口から駅改札前を通り北口へ抜ければ往復走って15分弱。台本上では問題ない。

楽屋整理をしていると、コージーコーナーの袋を下げて松尾さんが現れた。
コージーコーナーはみんなへのシュークリームの差し入れ。
金がないない言いつつもやはり松尾さんだ。さっそくみんなでシュークリームに群がる。すると突然松尾さんが土下座をした。
松尾さんは頭を床に擦り付けながら嗚咽まじりに語り出した。
話は支離滅裂であったが、自分の認識している事柄も含め彼の話を要約するとこうだ。

ロリータ男爵は今年で旗揚げ10年目を迎えるにあたり、ホームグラウンドでもある
下北沢駅前劇場での公演を計画していた。
劇場側へ申請をしなくてはいけないのだが、制作の今井がその時期にパリの別荘へ行っていたのと、主催の僕が癌で入院していたのとで、申請は最年長である松尾さんがやる事にミーティングで決まった。
ここまではメンバー全員が知っている話。

松尾さんは劇場申請用紙を取りに駅前劇場まで行った。
その帰りに下北で芝居を見た帰りだと言うエッヘの今奈良さんとばったり会ったらしい。
立ち話の流れからちょっと飲もうと言う話になり、2人で飲んでいると学年は違うが偶然にも2人は同じ中学出身である事が分かり意気投合したと言う。
「いつか共演したい」なんて話から「じゃあいっそ3月の駅前劇場で!」と松尾さんは提案する。
酔いの勢いもあり、あろう事か貰って来た申請用紙にロリータ男爵とエッヘの名前を両方書いてしまう酔っ払い2人。
松尾さんはその後の事は憶えていないと言う。
今奈良さんは「駅前劇場を押さえた」と訓央さんと伊久磨さんにすぐに電話で連絡し、そこからエッヘの駅前劇場でのワンマンライブの計画が始まった。
一方ロリータ男爵でも駅前劇場で10年目のアニバーサリー公演の計画は進められていた。
松尾さんがその事に気付いた時には既に今奈良さんにより申請用紙は提出されて、みんなにずっと言い出せずにいたと言う。
こうして同じ時期に同じ駅前劇場で2団体がWブッキングする事となった。
つまり、今回のWブッキングの原因は全て自分だったと言うのだ。

明日本番初日を迎える。なんで今更…。
ま、シュークリームくれたからいいけどね。

 

3月7日 草野イニ「劇場入り」
昨日で稽古も全て終え、今日明日と仕込みやリハーサル、そしていよいよ明後日から本番です。
今日は朝9時に通勤ラッシュ横目に劇場集合。
結構社会からドロップした集団ですよね、平日の朝から駅前で軍手して荷物の搬入って。でも案外楽しい。

搬入も終えて今度は自分達の荷物を入れようと楽屋のドアを開けたら、

…酒臭い!!
楽屋の床ではエッへの酒癖悪いおっきいのが酔い潰れて寝てる!朝10時だよ?
床に散乱した酒瓶にはノシが…。
シベリア少女…
それって差し入れなんじゃ…。
隣の楽屋ではあとの2人がエロ本読みながらゲラゲラ笑ってるし。
と、思うと清水君が楽屋前で永六輔の本を読んでるし。
いつから?早いもの勝ち?朝まで飲んで劇場入り?

こっちは社会からはみ出てるどころかむしろ害ですよ。
し・か・も・!
もっと許せないのはお昼の弁当うちらの分まで既に食ってる!いつもここで食費浮か
せてるのに。これだけが僕の楽しみなのに。
何なんですか、このジャイアンの様な横暴ぶりは?

仕方なく余った黒幕で舞台裏に仮設楽屋(荷物を置く程度のもの)を作ってからお昼はマックへ。貰ったスクラッチカード削ったらA賞(ハンバーガー1つ無料券)が出たので松尾さんにあげました。

制作さんは「明日からはお昼は各自で用意してください」って。
そうです、これまで稽古場でも様々な事がありましたが、まさに今日から本当のWブッ
キングの日々が始まる訳です。

 

3月6日 斉藤マリ「待ち人来ず」
本番3日前の気持ち、分かる人には分かります。
私斉藤マリは分かりません。緊張もしません。ぐっすり眠ります。
明日は小屋いり。今日はスタッフ込みでの最後の通し稽古。
分かりますか?通しの意味!?全部通してやるんですよ!

のはすが、
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 夢二。
今日スタッフと合わせられないって事は、ほぼぶっつけ状態です!
「こんなの聞いた事ない、、」
泣き出す麻耶ちゃん。
「大丈夫オレがいるから」
先日みんなで貸したお金によって余裕が出来た松尾の親切心が逆効果に。
「いなくてよし!!」
凄い剣幕で言い放ったかと思うと麻耶ちゃんが帰ってしまた。

空気も大分悪くなってる所に裏切り者(清水)から電話が。
「猫さんいるでしょ?代わってくれる?」
むかついたけど代わった。
電話の後猫さんが
「これから別の現場で通しがあるもんで。じゃ」
と帰ってしまった。
みんなよく帰るよね。ホームシックかね!!
そんな状況で田辺さんは「通しが出来ないならこの際台本全部書き換える」とか言ってバイクで 帰っちゃうし。

この状況で一番正常なのは私なのだと「正常」について改めて深く認識した次第であります。
とりあえず台本が全部書き換えられるって事でみんなの寿命は確実に縮むね!!
ロリータ男爵に明るい未来を。アーメン。

 

3月5日 加瀬澤拓未「清水くん…」
こんばんわ加瀬澤です。
二日前の惨劇から立ち直れないまま、4日後には本番です。
どうなるんだ本当に。
役者も稽古の合間を見て小道具やら衣装を修復してなんとか本番までには間に合わせないと!
こんな時に清水くんが居てくれたら…
しかし、「小道具を修復しよう派」と「もう小道具は諦めてマイムで行こう派」とで
ロリータ男爵内でも分裂状態が始まり。
田辺さんは「小道具は使うけど、壊れていない様にマイムで表現して、気持ちの問題」
とか訳の分からぬ事を言いはじめて役者も混乱状態です。
ちなみに破られた僕の衣装は僕の私服だったんです…。

でも張本人のエッヘ達が稽古場に現れない…
猫さんはロリータ男爵派だと言ってくれたのですが、姿が見えません。
あの惨劇を目の当たりにしたら僕だって来たくなくなります。
仕方なく彼らの部分をロリダンメンバーで入れ替わり立ち代わり代役して稽古。
一応、エッヘと絡むつもりはないのですが、こんな事が起きた後ですから
本番もエッヘを想定して稽古をしないと僕らの芝居に支障をきたすんじゃないかって配慮で。
ああ…こんな時に清水くんが居てくれたら…
清水くん…清水くん…清水くん…!
うわぁ…!マヤちゃんが泣きながら下ネタやってます。可哀相で見てらんない。こんなつらい下ネタ見た事ないよ。
佐藤さんはまた靴下が片方なくなったらしく、エッヘの仕業だと騒いでます。
松尾さんももうずっと元気ない。蚊の鳴くような声で台詞を一心不乱に唱えてます。
目の焦点あってないし、かと思うと時折笑いながら壁殴ってるし、なんか限界のようです。
こんなんで無事幕はあがるんでしょうか…
清水くん…

 

3月4日 役者松尾マリヲ「本日より別稽古」
明日、明日は必ず言おうと毎夜会話をシミュレーションしてるのに駄目だ…言い出せずじまい。
苦しい、辛い、何なんだ。でも今日こそは話す!エッヘの3人もいないしチャンスぜよ。
『今日だ、今日しかないんだ明日はもうない。』追い込めー追い込めー追い込めー。
こういう時こそ自分の真価が問われるぞーーーー。
いや、やっぱ駄目、ホント駄目。ダメダメだ…。俺がチケット代、い…いや、でもこの場で言わせてー!
いや、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや……………。
駄目…逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだ
めだ逃げちゃだめだ。。。でも、どうしたらいい?もう嫌。。。
よーく考えなくてもお金は大事だよ、分かてるよ。何が「スタート!」だよ藤原紀香!ムカつく。うるせーよ。そりゃ皆自分は大事でしょ?
あー、温泉行きたい。雪見露天風呂入って、蟹やら何やらの海鮮盛りだくさんのディナーを食べて、熱燗で一杯やって、また風呂入って、ゆっくり布団で眠りたい。最近、切れ痔になって全然血止まんねーし、何だか何食べても同じ味だし…おかしいよ、やっぱ温泉だよ。何処でどうズレたんだよ。神様、いるんだったら助けてちょ。。。
あーでも神仏に頼るようになっちゃ終わりですね、そうですね。逃げたい、全てから解放されたい。鳥って先祖恐竜なんだよね、だから強いのかー。空、飛べたらなー…。。。 以上です。忙しいところ遅くなりましてすいませんが、お願いします。ホント分からんくなってきた。

 

3月3日 大佐藤崇「ひな祭り」

残念です。やっぱりエッヘとは無理だったんです。
今日はひな祭り。
田辺の家がそうだったらしく、ロリータ男爵は稽古期間中であっても季節の行事は怠らない決まりです。
衣装さんや、小道具さんがこの日に合わせて仕上げ、できたものを役者に身に付けて、ひな人形のように写真とろうと盛り上がってたました。お菓子とか用意してささやかなプチパーティ。
それなのに・・・
最低です。衣装のユキエさんは取り乱してしまって、涙が止まりませんでした。小道具の清水君も‘殺したい。’と血走った目でぼそっと口にしていました。

何が起きたって?
エッヘです。エッヘがやってくれました。
今奈良さん、これどうするんですか。稽古に酒飲んでくるのはどうなんですか?100歩譲ったとして、なぜ暴れるんですか。
1000歩譲ったとして何故、公演で使う衣装や小道具を壊すんですか?何日もかけて一生懸命作ってくれた、大切なものなんです。わかりますよね?イクマさんもノリオさんも笑ってないで止めてくださいよ。
大佐藤はあと何歩譲ればいいのですか?そろそろ大佐藤も前に進まなくてはいけない年頃です。そろそろとか言っている場合じゃありません。
一大事ですよ?公演することの責任というか、それ以前の常識が欠落してるとしか思
えてなりません。
もう限界です。一緒の稽古場でなんてできません。これからは別の稽古場にします。
余計な仕事とか邪魔とかしないでください。せめて誠意くらい見せてくれてもいいのではないでしょうか。
ではさようなら。
劇場で会いましょう。

 

3月2日 斉藤麻耶「大人の事情」
今回の稽古色んなことがありました、マリヲ松尾さんのセクハラに悩まされ伊久磨さんが助けてくれたり、イニ君が太ったり、泣いてばかりいた麻耶。バカ、まや。人前で泣く子ぢゃないでしょ!不思議な2月でした。 そしてこの場を借りて...伊久磨さん、ごめんなさい!まさか現実世界で会えるなんておもうていませんでした、あたし、昔から大好きだったんです!!!阿部サダヲさんがっ!今日はサダヲさんが稽古場に来て一緒に写真をとってもらいましたっ!!!なんか、麻耶には難しい大人の事情でみなさんにはその写真はお見せできませんのですが....
だから伊久磨さん、麻耶なんて忘れて!ホラ、伊久磨さんにはAさんがいるでしょ!
 何事にも、自分に正直にだよン☆ 麻耶は阿部さんのものです^▽^! テヘッ
よーしッ!もすぐ本番本番^ ^ 本番大〜好き! わっほほ―――い☆☆☆ なぁんかスッキリランランな気分♪
そぅそぅ本日は東京MXテレビの取材カメラが稽古場に入っていました。
9日放送の朝の情報&ニュース番組「東京モーニングサプリ」に麻耶も映るかな。

 

3月2日 猫ひろし(ワハハ商店 HPはこちら)「猫ひろしです」

初めまして今回ロリータ男爵さんの芝居に出させていただく事になったワハハ商店という所で普段芸人をやっています猫ひろしです。今日は僕が稽古日誌書かせていただきます。いよいよ本番まであと一週間、稽古場も緊張感いっぱい、台本も終盤に入り笑い所も満載だ。今回初めて芝居に出させていただくので正直怖かったがロリータ男爵の役者さん達みんなすごく優しく接してくれたのでよかった。今日も僕が稽古中セリフを何度も間違えた時もみんなで親切に手取り足取り教えてくれたので本当に助かった。優しい人達ばかりだ。本番まであとちょっとだけど最後まできちんと頑張ろう。
それに比べて隣でやっているあのズッコケ三人組、リアルバレーボイズのエッヘは本当に下品で嫌だ。こっちで真面目に稽古しているのに隣でウンコチンチンばっか言って邪魔してくるしトイレで大便しても流さないしセクハラもいいとこだ。とにかく本番まであの3バカに足引っかけられないよう気よ付けて頑張ろう。

3月1日 丹野晶子「万札ですよ高木さん!!」
今日はドーナツもぐもぐの高木さんが稽古場に遊びに来てくれました。高木さんは、くりくりマナコとあごボクロのチャーミングな女優さんです。女の子らし〜い!見習おうと思います。
そんなせっかく華の添えられた稽古場だったのに、なんか、松尾さんが立ち稽古中に突然泣き出すんだもん!びっくりしたあ・・・。
佐藤さんが逆さ吊りになるだけの別に泣くシーンでもないし、感情が入って思わず泣いてしまうシーンでもないのに本当に泣いてるんだもん。
かと思ったら今度は突然イスを振り上げて暴れだして怖かったぁ。
どの点でキたの?小道具の段取り?!田辺さんの「海のように」ってダメだし?!あれかな?私が井上和香の真似して演技してたのが気に障ったのかな?!
聞けば、なんかお金で悩んでるらしくって。お金はしっかりしてる人だと思ってたし、
何があったかはちょっと聞けなかったけど、みんなで少しずつお金を貸しました。
で!!高木さんにまで貸してもらって!!それ万札ですよ高木さん!!
よくわかんないけどがんばれ松尾!そして早く返してねっ!
えっよの今奈良さんと、実は最近親睦深めてるみたいだけど、この際じゃんじゃん慰めてもらえればいいね。松尾さんロリダンだと最年長だから、相談しにくいとこあるのかもしれないよね。

 

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