鎖の工場

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田辺氏語る

何回か小劇場での公演が続いて、久々のホールでの公演。公演自体も企画ものが多かったので、本公演は久々って感じ。この公演はとにかく脚本で悩んだ。じっくり考え過ぎてワケ分からなくなった。ギリギリまで台本半分くらいだったし。ロリータ男爵の作品を作る時、毎回飽きない様にその作品のカラーや設定をバラエティーに変えているんだけど、でも世界観と言うものは変えたくなくて作品の中で自分なりのルールを幾つか決めている。
そのルール作りやいかに客に対してウソをつくかってのが劇団や演出家のスタイルだと思っているんだけど、だんだん同じ様なウソをついてるとウソもばれるし、衝撃がないんだよね。 ウチの場合は真剣にあり得ない大ウソってのだから特に。

予定調和な感じにしたくないってのもそのルールのひとつなんだけど、その中で作品を作り続けていくと、やっぱりだんだんとマンネリ化してきて、その予定調和でないって部分も例え作品ではそうであってもロリータ男爵と言うカテゴリーで見てるとだんだんとそれ自体がロリータ男爵の予定調和になってきて。
自分の中で壊したいって欲求はここ何年もあったんだけど、 ただ実際にそうするのは恐かったり、そうやってみてもいびつになったりで、いろんな事のがんじがらめなんだよね。
で、この公演ではそこを自分の中の課題にしてたんだけど、意識し過ぎて自分で思っているロリータ男爵っぽさってのはあまり出なかったかな。結局作品自体も予定調和と言うか無難な形に収まっちゃったなってのが個人的な所。 自分への反省の多い作品でした。
スタイルを作っていくって大変な作業だし、ある意味偶発性で生まれるものだと思ってるんだけど、それをたまたま見付けてもそこから更に続けていくって、そのスタイルに対しての意識であったりとか凄く難しいなってこの公演で思った。

公演データ

2002.8/8〜11   計6回公演

三鷹芸術文化センター星のホール

作・演出 田辺茂範

cast 斉籐マリ 役者松尾マリヲ 大佐藤崇 加瀬澤拓未 本山みどり 足立雲平 
   大沢ラーク 三井穂高 丹野晶子 濱井海 太田愛子 田辺茂範 / 森田ガンツ(猫のホテル)

構成/演出・田辺茂範

staff 舞台監督  川上大次郎(MDC)

   照明    中山仁 石井直人([株]ライトスタッフ) 多木浩

   音楽    nakaban   

   音響    蔡海 森田涼子

   映像    赤間祐一

   舞台美術  稲垣博子 青木すみ子 森知行 柳奏子 松永明子

   小道具   中西由希子 赤羽美由 清水克晋

   衣装    小川広野 川島今日子 堀内愛 武田久美子 森はるひ 大沢ラーク

   メイク   斉藤麻耶

   宣伝美術  森田涼子

   演出補   清水俊樹

   制作    今井香月 青柳智子 豊島英理子